今日、お客様からこんな質問をいただきました。
👤 お客様
「市販のシャンプーで、いいものってありますか?」
美容師をしているとよく聞かれる質問のひとつです。
「美容室のシャンプーを使った方がいいですか?」
「市販のシャンプーは髪に悪いんですか?」
「値段が高ければ髪は綺麗になりますか?」
結論からお伝えすると
市販のシャンプー=悪い。
美容室のシャンプー=良い。
そんな単純な話ではありません。
大切なのは「今の自分に合っているか」
大切なのは、「そのシャンプーが、今の自分の髪や頭皮に合っているか」です。
今回は現役美容師として、市販シャンプーと美容室・サロン専売シャンプーの違い、それぞれのメリット・デメリット、そして使い続けることで髪にどんな違いが出る可能性があるのかまでお話しします。
市販シャンプーと美容室シャンプーの違い
まず、大きな違いを比較してみます。
| 比較 | 市販シャンプー | 美容室シャンプー |
|---|---|---|
| 価格 | 比較的安い | 比較的高い |
| 購入しやすさ | ◎ | △ |
| 種類 | 非常に多い | 髪質・目的別の商品が多い |
| 洗浄力 | 商品によって大きく異なる | 商品によって異なる |
| ダメージケア | 高機能な商品もある | ダメージ別の商品が豊富 |
| 選び方 | 基本的に自分で選ぶ | 美容師に相談できる |
| 続けやすさ | ◎ | 価格によっては△ |
ここで覚えておいてほしいのが、「市販か美容室かだけでは、シャンプーの良し悪しは決められない」ということです。
市販シャンプーの良いところ
1.価格を抑えやすい
市販品最大のメリットのひとつです。シャンプーはほぼ毎日使うもの。無理して高い商品を買って続けられなくなるより、自分の生活に合った価格の商品を継続することも大切です。
2.すぐに購入できる
ドラッグストア、スーパー、ネットなどで簡単に購入できます。「シャンプーがなくなった!」というときでも、すぐ買えるのは大きなメリットです。
3.選択肢が非常に多い
現在は市販シャンプーにも本当にさまざまな商品があります。しっとり系、さらさら系、頭皮ケア、ダメージケアなど、目的によって選ぶことができます。
市販シャンプーの気をつけたいところ
私が一番の問題だと思っているのは、種類が多すぎて、自分に何が合っているのか判断するのが難しいことです。
- 「ダメージケアと書いてあったから」
- 「SNSで人気だったから」
- 「いい香りだったから」
- 「口コミが良かったから」
という理由で購入しても、その商品が自分の髪に合っているとは限りません。
洗浄力が自分には強すぎれば、乾燥やパサつきが気になることがあります。反対に、自分の頭皮や使用しているスタイリング剤などに対して洗浄力が足りなければ、ベタつきや重さを感じることもあります。
市販品が悪いのではなく、「自分に合ったものを自分だけで見つけるのが難しい」ことがデメリットだと私は考えています。
美容室シャンプーの良いところ
1.自分の髪に合わせて選んでもらえる
私が一番大きな違いだと思っている部分です。美容師なら実際に髪や頭皮を見ながら、次のような要素を考えて提案できます。
- 髪質
- ダメージ
- カラー履歴
- 縮毛矯正履歴
- 頭皮の状態
- 普段のスタイリング
- 求めている質感
つまり、美容室シャンプーの価値は単純に「高い成分が入っているから」だけではありません。
自分の髪を実際に見ている人と相談して選べる。
ここに大きな価値があります。
2.悩みに合わせて細かく選びやすい
カラーを繰り返している。縮毛矯正をしている。毛先が乾燥する。頭皮が気になる。ボリュームが出ない。こうした悩みや施術履歴に合わせた商品が多いのも、サロン専売品のメリットです。
美容室シャンプーにも悪いところはある
もちろんあります。一番分かりやすいのは、価格です。
毎日使うものなので、年間で考えると市販品より費用がかかる場合があります。また、商品によっては美容室や正規販売店など購入できる場所が限られます。
そしてもう一つ。美容室のシャンプーなら、何を使っても必ず髪が綺麗になるわけではありません。
いくら高価な商品でも、自分の髪や頭皮、求める仕上がりに合っていなければベストな選択とは限りません。
結局、高いシャンプーを使えば髪は綺麗になる?
私の答えは、「高ければいい、というわけではない」です。
例えば大きなダメージもなく、市販シャンプーを使っていて、「頭皮も問題ない」「髪も扱いやすい」「仕上がりにも満足している」のであれば、無理に高価なシャンプーへ変更する必要がない人もいると思います。
一方で、カラーを繰り返している、ブリーチをしている、縮毛矯正をしている、毛先の乾燥・広がりが強い、頭皮に悩みがあるという人は、一度担当美容師に相談してみる価値があります。
合わないシャンプーを使い続けるとどうなる?
ここを私は特に知ってほしいと思っています。シャンプーは、一度だけ使うものではありません。毎日の積み重ねです。
自分に対して洗浄力が強すぎるものを使い続ければ、髪や頭皮の乾燥を感じることがあります。カラーをしている髪なら、商品や洗い方によっては色落ちが気になりやすくなる場合もあります。
逆に重すぎる商品が合わない人なら、ベタつく、根元がふんわりしない、髪が重く感じるといったこともあります。
つまり、今日一回使ったときの手触りだけではなく、そのシャンプーを毎日使った先の髪を考える。これが大切です。
合っているシャンプーを使うとどうなる?
- 頭皮を適切に洗う
- 髪への必要以上の負担を避ける
- まとまりや扱いやすさを維持しやすくする
- 毎日のスタイリングが楽になる
美容室でどれだけ綺麗にしても、次に美容室へ行くまでの大部分は自宅で過ごします。
だから私は、美容室で行うトリートメントだけではなく、「美容室に来ない期間に、どう髪を扱うか」も同じくらい大切だと思っています。
「市販でいいシャンプーありますか?」と聞かれたら
そして、ここからは美容師さんにも伝えたいことがあります。
👤 お客様
「市販でいいシャンプーありますか?」
と聞かれたとき、すぐに「市販は良くないですよ」「美容室のシャンプーを使ってください」と答えるのではなく、私ならまずこう聞きます。
✂️ 美容師
「今のシャンプーで、何か気になっていることありますか?」
すると、こんな言葉が返ってくることがあります。
👤「カラーがすぐ落ちるんです」
👤「最近毛先がパサパサして」
👤「頭皮がベタつくんです」
👤「もう少し安いものを探していて」
ここで初めて、「シャンプーの質問の奥にある、本当の悩み」が見えてきます。
そこで、その人に必要なものを一緒に考える。私は、それが美容師の商品提案だと思っています。
市販か美容室かではなく「自分に合っているか」
シャンプー選びで、「市販だからダメ」「高いから良い」と決める必要はありません。
大切なのは、自分の髪・頭皮・生活・予算に合っているか。
そして、分からなければ担当してくれている美容師に、
「私の髪なら、どんなシャンプーが合いますか?」
と聞いてみてください。商品を買うかどうかは、そのあと決めればいいと思います。
シャンプーは毎日使う、小さな選択です。でも、その小さな選択を積み重ねた先に、数ヶ月後の髪があります。
高いものを選ぶことではなく、自分に必要なものを知り、自分でより良い選択ができるようになること。
MONVIAは、そんな「小さな選択」をこれからも届けていきます。
誇りを胸に。信念を力に。
MONVIA
生き方を、鍛える。

