ミスト・ミルク・オイル・ホイップの違いを紹介するMONVIAの洗い流さないトリートメントガイド

洗い流さないトリートメントは何を使えばいい?ミスト・ミルク・オイル・ホイップの違いを美容師が解説

髪を乾かす前に使う、洗い流さないトリートメント。

オイル。

ミルク。

ミスト。

ホイップ・泡タイプ。

たくさん種類があるので、「結局、私は何を使えばいいですか?」と迷う方は多いと思います。

美容師としてお客様の髪を見ている私自身も、実は「この髪なら絶対これ」とは考えていません。

なぜなら、基本的にはどのタイプも多くの方が使うことができるからです。

大切なのは、どの商品が一番良いかではなく、自分の髪に何を足したいのか。

私は、髪質 × ダメージ × 今困っていること × なりたい質感からアウトバストリートメントを考えています。

そして、一種類だけに決める必要もありません。

根元にはホイップ。毛先にはオイル。全体にはミスト。毛先にはミルクとオイル。というように、髪の場所や目的によって使い分けることもできます。

今回は、ミスト・ミルク・オイル・ホイップの違いと、私がサロンワークでどのように組み合わせて考えているのかを紹介します。

結論|アウトバスは「種類」より「役割」で選ぶ

種類私が考える主な役割仕上がり
オイルツヤ・指通り・毛先の滑らかさサラサラ・ツヤ
ミルク柔らかさ・しなやかさ・まとまりしっとり・柔らかい
ミスト軽さ・水分感・表面を整えるサラサラ・軽い
ホイップ根元のふんわり感・軽さボリューム・軽い

重要なのは、「私はオイル派」のように一種類だけで考えないことです。

たとえば、根元はふんわりさせたい。でも毛先にはツヤがほしい。この場合、根元にはホイップ、毛先には少量のオイルという使い方ができます。

アウトバストリートメントは、髪のどこに、何を補いたいのか。ここから考えると選びやすくなります。

ヘアオイル|ツヤと指通りを出したいときに使いやすい

オイルは、私の中ではかなり使いやすいアイテムです。

毛先につけることで、髪をサラサラに感じやすくする。指通りを良くする。ツヤを出す。まとまりを作る。こうした目的で使います。

特に、「毛先がパサついて見える」「髪にツヤがほしい」「乾かしたあとに指が引っかかる」という方には、オイルを使うことがあります。

オイルの注意点

オイルは便利だからこそ、つけすぎには注意します。

毛先がまとまらない。→ オイルを増やす。→ まだ気になる。→ さらにオイルをつける。

これを続けていると、商品や使用量によっては髪に重さを感じたり、ベタついたり、油分やスタイリング成分などの蓄積を感じることがあります。

特に細い髪では、少量でも重く感じることがあります。私は、必要な量を毛先中心に使うことを大切にしています。

ヘアミルク|しっとり柔らかくまとめたいとき

ミルクは、柔らかさ・しなやかさ・まとまりを出したいときに使いやすいアイテムです。

髪が硬い。毛先がまとまりにくい。乾燥して広がる。しっとり柔らかい質感にしたい。こうした場合に選択肢になります。

私の感覚では、オイルだけで表面を整えるよりも、髪そのものを柔らかく扱いやすい質感にしたいときにミルクを使います。

ミルクの注意点

細い髪やボリュームが出にくい髪に量を多く使うと、髪質や商品によってはぺたっとした印象になることがあります。

そのため、根元までたっぷりつけるのではなく、中間から毛先を中心に使うことが多いです。

ツヤをさらに出したい場合には、ミルクだけではなく、最後に少量のオイルを組み合わせることもあります。

ヘアミスト|髪の化粧水のように軽く整える

ミストは、私の中では顔につける化粧水のようなイメージで使っています。

オイルやミルクよりも軽く、髪全体になじませやすい。サラサラした質感にしやすい。表面のパヤパヤした髪を整えたい。根元付近の短い髪やアホ毛が気になる。このような場合に使います。

ミストは根元付近にも使いやすいため、毛先だけではなく、髪全体の質感を軽く整えたいときに便利です。

ミストの注意点

ミストだけでは、「もう少しツヤがほしい」「もっと毛先をまとめたい」と感じる方もいます。

その場合は、ミスト+オイルまたはミスト+ミルクという使い方をします。

私は、最初にミストを全体へなじませ、そのあと必要な部分へミルクやオイルを使うことがあります。一種類ですべてを完成させなくていいという考え方です。

ホイップ・泡タイプ|根元をふんわりさせたい髪に

ホイップ・泡タイプは、根元のボリュームを残したい方に使いやすいと私は考えています。

細い髪。根元がぺたんとしやすい。トップがつぶれやすい。表面の短い髪がパヤパヤして見える。このような髪に使います。

軽い質感で根元付近にも使いやすく、根元はふんわりさせながら、髪全体を整えるという考え方ができます。

ホイップの注意点

ホイップだけでは、毛先のツヤ、しっとり感、まとまりが物足りなく感じることがあります。

その場合は、根元にホイップ。毛先にオイル。または、根元にホイップ。毛先にミルク。というように役割を分けます。

アウトバスは「組み合わせる」と選びやすくなる

ここからが、私が特に大切にしている部分です。

アウトバストリートメントは、一種類だけに決めなくても構いません。

ミルク+オイル
柔らかくしっとりまとめながら、毛先にはツヤと指通りを出したい。

ミスト+オイル
軽くサラサラに仕上げながら、毛先にはツヤがほしい。

ミスト+ミルク
軽さを残しながら、しっとりしなやかな質感にしたい。

ホイップ+オイル
根元はふんわり。毛先にはツヤ。

ホイップ+ミルク
根元はふんわり。毛先は柔らかくまとまる。

このように、「何を使うか」ではなく、「どんな仕上がりを作りたいか」から考えると分かりやすくなります。

細い髪・ボリュームが出にくい髪

細い髪では、私はホイップ+少量のオイルまたはミスト+少量のオイルを考えることがあります。

特に、根元はぺたんとする。でも毛先はツヤツヤにしたい。という場合です。

根元にはホイップ。毛先には少量のオイル。このように場所を分けます。

毛先のオイルをつけすぎると重くなりやすいので、まず少量から使うことが大切です。

目指すのは、根元はふんわり。毛先はツヤのあるサラサラな髪。です。

硬い髪

硬い髪では、ミスト+ミルクまたはミルク+オイルを考えることがあります。

髪の硬さを抑え込むというより、柔らかく、しなやかで、扱いやすい質感に近づけることを考えます。

ツヤより柔らかさを優先するならミスト+ミルク。柔らかさに加えてツヤもほしいならミルク+オイル。というように調整できます。

太い髪

太い髪では、ミスト・ミルク・オイルなど、幅広い選択肢があります。

私は、ミルク+オイルを使って、まとまりとツヤを作ることがあります。

一方で、表面のパヤパヤした髪が気になる。軽さも残したい。という場合には、ミスト+ミルクという選択もあります。

太い髪だから必ず重いものを使うのではなく、本人がどれくらいのまとまりを求めるのかで決めます。

くせ毛・広がる髪

くせ毛の場合は、ミスト。ミルク。オイル。この3つを組み合わせることがあります。

たとえば、まずミストを全体へ。そのあと毛先にミルクとオイル。という使い方です。

ミストで軽く髪全体を整え、ミルクで柔らかさとまとまり。オイルでツヤと指通り。というように役割を分けます。

目指すのは、ボリュームを抑えながら、ツヤのある、しっとりまとまる質感。

ただし、くせ毛でも細い髪なら重すぎないように量を調整します。

カラー毛

カラーをしている髪では、基本的にどのタイプも選択肢になります。

大切なのは、髪の太さ。ダメージ。毛先の乾燥。求める質感。を確認することです。

たとえば、軽く仕上げたいならミスト。柔らかさがほしいならミルク。ツヤがほしいならオイル。根元のボリュームもほしいならホイップ。というように考えます。

カラー毛だからオイルと決める必要はありません。

縮毛矯正をしている髪

縮毛矯正をしている髪では、ミスト・ミルク・オイルを中心に考えることが多いです。

ストレートのサラサラ感を残したい。毛先のまとまりがほしい。乾燥が気になる。という場合に組み合わせます。

基本的にはホイップよりも、ミスト・ミルク・オイルを優先することが多いですが、根元が細くてボリュームが出にくい場合などにはホイップを使う選択肢もあります。

縮毛矯正をしているから一種類に決めるのではなく、根元と毛先の状態を分けて考えることが大切です。

パーマ毛

パーマをしている髪では、ミスト+ミルクを使うことがあります。

柔らかさと水分感を残しながら、パーマの動きを重くしすぎないためです。

そしてスタイリングするときに、必要に応じてオイルを使う。というように、乾かす前のケアとスタイリングを分けることもできます。

オイルを多くつけすぎると、髪質によってはパーマの動きが重く感じる場合があるので、使用量を調整します。

ブリーチ・ハイダメージ毛

ブリーチ毛では、ミスト+ミルク+オイルという組み合わせも使います。

ブリーチした髪は乾燥や絡まりを感じやすいため、一種類だけで質感を作ろうとせず、役割を分けて考えます。

まずミストを全体へなじませる。次にミルクを中間から毛先。最後に必要な部分へオイル。という使い方です。

ミストで髪全体を軽く整えたあとにミルクやオイルを重ねることで、製品を髪全体へなじませやすくなります。

そして、ミルクで柔らかさとまとまり。オイルでツヤと指通り。を補います。

ただし、ブリーチ毛でも細い髪の場合は、すべてを大量につける必要はありません。

ダメージが大きい=たくさんつけるではなく、必要なものを少量ずつ組み合わせます。

施術をしていない健康な髪は、軽いものから考える

カラー、パーマ、縮毛矯正、ブリーチなどをしていない健康な髪では、必ずしも重たいケアが必要とは限りません。

私は、ミスト。ホイップ。軽めのオイル。などから考えることがあります。

特に、まだダメージが少なく、髪本来のツヤや手触りが良い場合は、何種類も重ねるより、必要最低限のケアで十分な場合もあります。

髪をきれいにしたいからといって、たくさんつけることが正解とは限りません。

アウトバストリートメントは根元と毛先を分けて考える

ここまで読むと分かるように、私は髪全体に同じものを同じ量つける必要はないと考えています。

たとえば細い髪なら、根元はボリュームがほしい。毛先はツヤがほしい。この二つは別の悩みです。

だから、根元=ホイップ毛先=オイルと分ける。

くせ毛なら、全体のパヤつき。毛先の乾燥。広がり。これも別々に考えます。

だから、全体=ミスト中間〜毛先=ミルク毛先=オイルという使い方ができます。

私が大切にしているのは、アウトバスは、どの商品を使うかではなく、髪のどこに何を足すかで考えること。です。

つけすぎれば、良い商品でも重くなる

洗い流さないトリートメントは、髪をきれいにするためのものです。

ですが、ミスト。ミルク。オイル。バーム。スタイリング剤。を毎日たくさん重ねていけば、髪質や商品によっては重さやベタつきを感じることがあります。

特に、「まとまらないから、さらにオイル」「パサつくから、さらにミルク」と足し続けている場合は、一度量を見直してみてください。

アウトバスケアでも、必要なものを、必要な場所に、必要な量だけ。これが基本です。

まとめ|一種類に決めなくていい

洗い流さないトリートメントには、それぞれ得意な役割があります。

オイルは、ツヤと指通り。ミルクは、柔らかさとまとまり。ミストは、軽さとサラサラ感。ホイップは、根元のふんわり感。

ですが、「自分は絶対オイル」「くせ毛だから絶対ミルク」と一つに決める必要はありません。

私が美容師として考えているのは、髪質 × ダメージ × 今困っていること × なりたい質感です。

根元と毛先で違うものを使ってもいい。二種類を組み合わせてもいい。必要なら三種類使うこともあります。反対に、健康な髪なら一種類だけで十分な場合もあります。

大切なのは、たくさん使うことではなく、自分の髪に今何が必要なのかを知ること。

そして、必要なものを、必要な場所に、必要な量だけ。

これが、自分に合ったアウトバストリートメントを見つけるために、私が大切にしている考え方です。

誇りを胸に。信念を力に。

MONVIA / 生き方を、鍛える。