細い髪・ボリュームが出にくい髪に合うシャンプーの選び方|美容師が解説

髪が細くて、トップがぺたんとする。

朝はふんわりしていても、時間が経つとボリュームがなくなる。でも、毛先はパサつくからサラサラにもしたい。

美容師をしていると、このような悩みを相談されることがあります。

ここで難しいのが、「ボリューム」と「サラサラ感」を同時に求めること。

細い髪に対して、ただしっとりするシャンプーを使えば毛先はまとまりやすくなるかもしれません。しかし、仕上がりが重すぎれば根元のボリュームは出にくくなります。

逆に軽さだけを求めれば、今度は毛先のパサつきや絡まりが気になることがあります。

だから私は、細い髪のホームケアを考えるとき、シャンプー1本ですべてを解決しようとしません。

大切なのは、根元のボリュームと毛先の質感を、別々に考えること。

今回は、細い髪・ボリュームが出にくい髪の方に向けて、私が美容師として実際に考えているホームケアの組み立て方を解説します。

細い髪は、なぜボリュームが出にくいのか

髪が細い方は、一本一本の髪がやわらかく、根元が寝やすい傾向があります。

さらに、髪の長さや毛量、乾かし方、スタイリング剤、シャンプーやトリートメントなどによっても、仕上がりのボリュームは変わります。

つまり、「髪が細いからボリュームが出ない」だけで終わらせる必要はありません。

普段使っているヘアケアによって、必要以上に髪を重くしてしまっているケースもあります。特に細い髪は、少しの重さでも仕上がりに影響が出やすいため、何を使うかだけではなく、どれくらい使うかも重要です。

細い髪は「しっとりさせすぎ」に注意する

毛先がパサついていると、「もっとしっとりするシャンプーを使おう」と思うかもしれません。

もちろん、保湿やダメージケアは大切です。ただし、細い髪に対して仕上がりが重すぎるシャンプーを使うと、根元がぺたんとする、髪が束になって見える、乾かしてもふんわりしない、といった状態になることがあります。

だから私は、細い髪の場合は、まず根元を重くしすぎないことを意識します。

シャンプーを軽い仕上がりにすることで、根元の自然な立ち上がりを出しやすくすることはできます。

「根元のボリューム」と「毛先のサラサラ」は別に考える

細い髪のお客様から、「根元はふんわりさせたいけど、毛先はサラサラにしたい」という相談をいただくことがあります。

この場合、私はシャンプーだけですべてを解決しようとは考えません。

軽い仕上がりのシャンプーを使うことで、根元を重くしすぎず、ボリュームが出やすい状態をつくることはできます。

しかし、毛先までサラサラな質感に仕上げることを、シャンプーだけに求めるのは難しいと私は考えています。

ここで必要になるのが、トリートメントやアウトバストリートメントです。

シャンプー=根元の軽さをつくる。アウトバス=毛先の質感を整える。と役割を分けます。

細い髪のアウトバスは「軽いもの」を組み合わせる

毛先をサラサラにしたいからといって、重たいオイルをたくさんつければいいわけではありません。

細い髪の場合、オイルの量が多すぎると、それだけで髪がぺたんとしてしまうことがあります。

私が細い髪の方に考える選択肢の一つが、ホイップタイプやミストタイプのアウトバストリートメントです。

比較的軽い質感のものをベースにして、毛先にもう少しまとまりや手触りが欲しい場合は、軽めのオイルを毛先だけに少量使う。このように組み合わせます。

目指したいのは、根元はふんわり。毛先はサラサラ。

「オイルをたくさんつければサラサラになる」ではなく、必要なものを、必要な場所に、必要な量だけ使う。これが大切です。

シャンプーは軽く、毛先のケアは後から足す

細い髪のホームケアを考えるとき、私が一つの基準にしているのが、シャンプーは軽く。毛先のケアは後から補う。という考え方です。

たとえば、根元はボリュームを出したい。でも毛先はカラーなどで乾燥している。この場合、根元から毛先まで全部を重たい質感にする必要はありません。

  • シャンプーは比較的軽く仕上げる
  • トリートメントは中間から毛先を中心につける
  • 乾かす前にはミストやホイップ系のアウトバス
  • 必要なら最後に毛先へ少量の軽いオイル

こうして役割を分けることで、ボリュームを残しながら、毛先の質感も整えやすくなります。

トリートメントを根元につけすぎない

髪をきれいにしたいからと、トリートメントを根元付近までたっぷりつけている方もいます。

しかし、細くてボリュームが出にくい髪の場合、これが重さにつながることがあります。

基本的には、ダメージが出やすい中間から毛先を中心に使う。根元には自然な立ち上がりを残したいので、必要以上に重くしないことが大切です。

さらに、トリートメント、ミルク、オイル、バーム、スタイリング剤をすべて重ねていると、細い髪では仕上がりが重くなりやすくなります。

ベタつきが気になる方は、「シャンプーしても髪がベタつく原因は?美容師が実際によく見る5つの原因」も参考にしてみてください。

細い髪でもダメージしている場合はどうする?

ここが一番難しいところです。

髪は細い。根元はぺたんとする。でも、カラーやブリーチなどによって毛先はダメージしている。このような髪もあります。

「ボリュームが欲しいから、とにかく軽いものだけ」では毛先のケアが足りないことがあります。

逆に、「ダメージしているから全部しっとり」では、根元まで重くなってしまう可能性があります。

だからこそ、髪全体を一つの状態として考えないこと。これが大切です。

根元には軽さ。毛先には補修や保湿。必要に応じてアウトバス。このように場所ごとに役割を分けていきます。

シャンプー選びの基本を確認したい方は、「美容師が教える、自分に合うシャンプーの選び方|髪質・ダメージ・頭皮別」もあわせて読んでみてください。

ボリュームが出ない原因は、シャンプーだけではない

シャンプーを変えれば、必ずボリュームが出るわけではありません。

髪の長さ、カット、毛量、乾かし方、スタイリング、頭皮や根元の状態、アウトバストリートメント。さまざまな要素が関係します。

特に乾かし方は、仕上がりにかなり影響します。根元が寝た状態のまま乾かしてしまえば、その形のまま仕上がりやすくなります。

だから、「ボリュームが出ない=シャンプーが悪い」と決めつけないことも大切です。ホームケア全体で考えていきます。

美容師に相談するときは「根元」と「毛先」を分けて伝えてください

美容室で相談するときは、「髪が細いんです」だけでも大丈夫です。

  • 「根元はぺたんとするけど、毛先はパサつきます」
  • 「オイルをつけるとサラサラになるけど、髪が重くなります」
  • 「朝はふんわりしているけど夕方にはつぶれます」
  • 「カラーをしていて毛先のダメージも気になります」

美容師側としては、根元に何を求めているのか。毛先に何を求めているのか。ここが分かると、ホームケアを組み立てやすくなります。

まとめ|細い髪は、1本ですべてを解決しない

細い髪・ボリュームが出にくい髪の場合、ただしっとりさせればいいわけでも、ただ洗浄力を強くすればいいわけでもありません。

そして、ボリュームを落とさず、毛先までサラサラにしたいのであれば、シャンプーだけですべてを完成させるのは難しい。私はそう考えています。

大切なのは、根元と毛先の役割を分けること。

  • シャンプーでは根元を重くしすぎない
  • トリートメントでは毛先をケアする
  • ミストやホイップタイプのアウトバスで軽く質感を整える
  • 必要なら毛先だけに軽めのオイルを少量使う

根元はふんわり。毛先はサラサラ。この二つを別々につくります。

高いものを一つ使えば解決するのではなく、自分の髪に必要なものを、必要な場所に、必要な量だけ使う。それが、細い髪のホームケアで大切にしてほしい考え方です。

誇りを胸に。信念を力に。

MONVIA / 生き方を、鍛える。