洗い流さないトリートメントには、ミスト・ミルク・オイル・フォーム・ホイップなど、さまざまなタイプがあります。
その中でもフォームタイプは、少し特徴的です。私がフォームを使う一番大きな理由は、根元をふんわりさせたいときです。
特に、細い髪・ボリュームが出にくい髪・根元がペタッとしやすい髪には使いやすいと感じています。
今回は、美容師として実際に使っている方法をもとに、フォームタイプの洗い流さないトリートメントの使い方を解説します。
ミスト・ミルク・オイル・ホイップ全体の違いから整理したい方は、洗い流さないトリートメントの完全ガイドも参考にしてください。
フォームは「たくさんつければいい」ものではない
フォームもミストと同じで、量をたくさんつければ効果が高くなるというものではありません。
大切なのは、どこに効かせたいかです。トップをふんわりさせたいのであればトップの根元、サイドが潰れやすいならその部分というように、ボリュームを出したい場所を狙ってつけるという考え方が大切です。
根元をふんわりさせたいときの使い方
頭皮・根元への使用が認められているフォームの場合、私は根元から使います。
例えばトップのボリュームが欲しい場合は、トップに1プッシュ程度つけます。そのあと、根元を軽く揉み込むようになじませるのがポイントです。
その状態で乾かすと、根元がふわっと立ち上がりやすくなります。フォームを使う意味は、毛先よりもむしろ、根元の質感を整えることにあると思っています。
フォームの使用量
私が使う場合のスタート目安は、ショート:1〜2プッシュ、ミディアム:2〜3プッシュ、ロング:3〜4プッシュです。
泡の大きさで考えるなら、ショート:ピンポン玉より少し小さめ、ミディアム:ピンポン玉1個分程度、ロング:ピンポン玉より少し大きめくらいから始めます。
ただし、商品によって1プッシュの量は変わります。最初は基本量から使って、足りなければ少量ずつ追加するという方法がおすすめです。
つける順番は「根元から毛先」
フォームは、根元 → 中間 → 毛先の順に使います。
まず根元にしっかりなじませて、軽く揉み込みます。そのあと、手に残ったフォームを中間から毛先へ伸ばします。
ここがオイルやミルクとの大きな違いです。オイルやミルクは中間〜毛先を中心に使いますが、フォームは、根元のボリュームを作るために使うという考え方が中心になります。
毛先はオイルやミルクを足す
フォームだけでは、毛先のツヤやまとまりが足りないことがあります。
ツヤが欲しい → オイル
まとまり・柔らかさが欲しい → ミルク
つまり、根元=フォーム、毛先=オイルまたはミルクというように、髪の場所によって使うアウトバスを変える方法です。
毛先のツヤを重視したい方は、ヘアオイルの使い方を解説した記事も参考にしてください。柔らかさやまとまりを重視したい方は、ヘアミルクの使い方を解説した記事もご覧ください。
細い髪・ペタッとしやすい髪には使いやすい
フォームを特に使いやすいと感じるのは、細い髪・柔らかい髪・根元が潰れやすい髪です。
例えばショートヘアで、髪自体に大きなくせやダメージがない場合。根元にフォームをつけるだけでも、ふんわりしながら比較的まとまりやすくなります。その場合は、フォームだけでも十分なことがあります。
少しくせがあるなら毛先に少量追加
細い髪でも、少しくせや広がりがある場合は、根元にフォームをつけたあと、毛先にオイルまたはミルクを半プッシュ〜1プッシュ程度追加します。
このとき大切なのは、毛先にたくさんつけすぎないことです。細い髪の場合は、オイルやミルクが多すぎると、せっかくの根元のボリュームが重く見えやすくなります。
フォームとミストは基本的に重ねなくていい
フォームを使う場合、私は基本的にミストを重ねなくてもいいと考えています。
そのため、フォーム → オイルまたはフォーム → ミルクという使い方で十分なことが多いです。必要以上に何種類も重ねる必要はありません。
ミストを使った軽いケアについて知りたい方は、ヘアミストの使い方の記事も参考にしてください。
健康毛・太い髪には必須ではない
フォームは誰でも必ず必要というものではありません。
例えば、健康な髪・太くてしっかりした髪・カラーなどの施術をしていない髪で、根元のボリュームにも特に悩んでいないのであれば、無理に使う必要はないと思います。
反対に、カラーをしていなくても、ショートヘアでトップが潰れるのが気になるという方なら、使う価値はあります。つまり、髪質だけではなく、根元の悩みがあるかどうかで考える方が分かりやすいです。
ブリーチ毛・縮毛矯正毛には優先度は低め
ブリーチ毛や縮毛矯正をしている髪では、根元のボリュームより、乾燥・まとまり・柔らかさ・ツヤを優先したいケースが多いです。
そのため私は、ブリーチ毛や縮毛矯正毛ではフォームよりも、ミスト・ミルク・オイルを優先することが多いです。
もちろん根元のボリュームが必要で、製品として根元使用ができるのであれば使う選択肢はあります。ただし、施術毛だからフォームが必要という考え方ではありません。
フォームだけを毛先につけても効果を感じにくい
フォームを毛先だけにつけても、「思ったより変わらない」と感じることがあります。それはフォームの良さを活かせていない可能性があります。
フォームは、毛先をしっとりさせるためだけの商品というより、根元から使って軽さやボリュームを整えることで良さが出やすいタイプです。毛先のツヤやまとまりが目的なら、オイルやミルクの方が分かりやすいこともあります。
パーマ用ムースとは違う
泡状なので、「パーマ用のムースと同じ?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、洗い流さないトリートメントのフォームと、スタイリング用ムースは別物です。
パーマ用のスタイリングムースには、スタイルをキープするための設計がされたものがあります。一方でトリートメントフォームは、髪を固めることが目的ではありません。乾かしたあとも、サラサラした質感や、軽いしっとり感が残りやすく、スタイリング剤のように固めるためのものではありません。
最後は必ずブラシでなじませる
これはフォームだけではありません。私は、ミスト・ミルク・オイル・フォームどのアウトバスでも、最後にブラシでコーミングすることを大切にしています。
根元から毛先までブラシを通すことで、つけたものを全体へ均一になじませやすくなります。手だけでは、一部分に多くついたり、逆につかない部分ができたりします。
最後にとかして均一になじませるところまでがアウトバスケアです。
まとめ
フォームタイプの洗い流さないトリートメントは、特に、根元がペタッとする・トップにボリュームが欲しい・細い髪・柔らかい髪に使いやすいアイテムです。
基本は、①タオルドライ ②根元・ボリュームを出したい部分につける ③軽く揉み込む ④残ったものを毛先へ伸ばす ⑤ツヤが欲しければ毛先にオイル ⑥まとまりが欲しければ毛先にミルク ⑦最後に根元から毛先までブラシでとかすです。
そして、たくさんつけるのではなく、効かせたい場所に必要な量をつける。
必要なものを、必要な場所に、必要な量だけ。
