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くせ毛・ごわつく髪に合うシャンプーの選び方|美容師が解説

髪が広がる。

触るとごわつく。

雨の日になると、さらにまとまりにくい。

乾かしても表面が整わず、髪一本一本がバラバラに動くように感じる。

美容師をしていると、このようなくせ毛の相談をいただくことがあります。

このとき私は、「くせ毛だから、とりあえずしっとり系」と単純には決めません。

くせの強さ、髪の太さ、ダメージの有無、乾燥、施術履歴、そして本人が最終的にどんな髪になりたいのか。これらを確認しながら考えます。

ただ、特にごわつきが強いくせ毛の場合は、私がシャンプー選びで大切にしている一つの軸があります。

それが、保湿です。

今回は、くせ毛・ごわつく髪の方に向けて、私が美容師としてシャンプーを選ぶときに考えていることを紹介します。

くせ毛にはさまざまな形がある

「くせ毛」と一言でいっても、すべて同じ状態ではありません。

波打つようなくせ、ねじれるようなくせ、細かく縮れるようなくせなど、髪の動き方にはさまざまな特徴があります。

そして実際の髪では、一種類の特徴だけではなく、複数のくせの特徴が混ざっているように見えるケースもあります。

私がサロンワークで見ていると、ごわつきが強い、乾かしても髪が整いにくい、場所によってくせの出方が違う、という方では、複数の特徴が重なっているように感じることがあります。

そのため、「くせ毛だからこのシャンプー」という一つの答えだけでは対応できません。

ごわつきは「乾燥だけ」が原因とは限らない

ごわつきを感じると、「髪が乾燥しているからかな?」と思う方も多いと思います。

もちろん、乾燥によって手触りが悪くなることはあります。

ただ、くせ毛の場合は、髪一本一本の形や動きがそろいにくいことで、全体のまとまりが悪く感じることもあります。

さらに、カラーや縮毛矯正などによるダメージ、湿気、普段のスタイリングなどが加われば、より扱いにくくなることがあります。

だから私は、ごわつく=乾燥だけとは判断しません。

まず、「もともとのくせなのか」「ダメージも重なっているのか」「いつ特にごわつくのか」まで確認します。

ごわつくくせ毛は「保湿」を中心に考える

そのうえで、私がごわつきのあるくせ毛のシャンプーを選ぶときに重視するのが、保湿です。

たとえば、しっとりまとまりやすい仕上がり、髪の柔らかさを意識した仕上がり、保湿やコンディショニングを目的とした成分が充実しているものなどを選択肢にします。

ごわつきの強い髪では、単純に洗浄後の軽さだけを求めるより、乾かしたあとに髪がまとまりやすいか。を私は一つの基準にしています。

特に、乾かしたあとに毛先が広がる、髪が硬く感じる、表面が整わない、という方は、保湿感のあるシャンプーが相性の良いケースがあります。

「一番しっとり」を選べばいいわけではない

ただし、保湿が大切だからといって、一番重たいシャンプーを使えばいいという意味ではありません。

細いくせ毛であれば、重くしすぎると根元がぺたんとしてしまうことがあります。

一方で、太くてボリュームが出やすいくせ毛なら、ある程度しっとりした仕上がりの方が扱いやすいことがあります。

同じ「くせ毛・ごわつき」でも、髪の太さやボリュームによって適した重さは変わります。

だから、保湿を軸にしながら、どこまで重さを出すのかを調整する。という考え方になります。

細い髪でボリュームも気になる方は、「細い髪・ボリュームが出にくい髪に合うシャンプーの選び方」も参考にしてください。

ダメージが重なっている場合は、補修も考える

もともとのくせに加えて、カラー、ブリーチ、縮毛矯正、パーマなどの施術履歴がある場合は、ダメージも一緒に考えます。

この場合は、ただしっとりさせるだけではなく、保湿に加えて、補修を意識したシャンプーも選択肢になります。

逆に、カラーなどをほとんどしていない健康な髪であれば、必要以上に重たいダメージケアをする必要がない場合もあります。

ここでも大切なのは、くせ毛とダメージを同じものとして考えないこと。です。

シャンプー選びの基本的な考え方は、「美容師が教える、自分に合うシャンプーの選び方|髪質・ダメージ・頭皮別」でも解説しています。

ごわつくからといって、何でも足せばいいわけではない

ごわつきが気になると、トリートメント、オイル、ミルク、バームなどをたくさん使って抑えようとすることがあります。

もちろん、必要なケアであれば問題ありません。

ただし、「広がるからもっとつける」「ごわつくからさらにオイルを足す」ということを繰り返していると、髪に油分やスタイリング成分が蓄積することがあります。

すると、本来のくせや乾燥とは別に、つけすぎによって扱いにくくなっている可能性も出てきます。

だから私は、ごわつきがあるから足す、だけではなく、今何を、どのくらい使っているのかも確認します。

スタイリング剤などの蓄積については、「髪が広がる・まとまりにくい人に合うシャンプーの選び方」でも触れています。

根元と毛先で状態が違うこともある

くせ毛の場合でも、頭皮や根元と毛先が同じ状態とは限りません。

たとえば、根元は皮脂で少しベタつく。中間から毛先は乾燥してごわつく。という方もいます。

この状態で、毛先だけを基準に非常に重たいシャンプーを選ぶと、根元まで重く感じる場合があります。

反対に、根元の軽さだけを優先すると、毛先のまとまりが足りなくなることもあります。

だから、頭皮と髪を別々に見る。ということもシャンプー選びでは大切です。

シャンプーでくせそのものをなくすことはできない

ここは、くせ毛のシャンプーを考えるうえでとても重要です。

保湿力のあるシャンプーを使うことで、髪が柔らかく感じたり、まとまりやすくなったり、日々扱いやすくなったりすることはあります。

ただし、シャンプーだけで髪そのもののくせを根本的になくすことはできません。

シャンプーは、くせを治すものではなく、今ある髪を少しでも扱いやすい状態に整えるものと私は考えています。

ホームケアだけでは難しい場合もある

くせが強い、複数のくせの特徴が混ざっている、毎朝アイロンをしないとまとまらない、湿気の日になると大きく膨らむ、髪を乾かしても理想の形にならない。

このような場合は、シャンプーを変えるだけでは理想の仕上がりまで届かないこともあります。

そのときは、美容師と適切な施術について相談するという選択肢もあります。

縮毛矯正、ストレート系の施術、カットによるボリュームや形の調整など、方法はいくつかあります。

ただし、「くせ毛だから縮毛矯正」と決める必要はありません。

大切なのは「どんな髪になりたいのか」

私がくせ毛のお客様に対して大切にしているのは、くせがあること自体より、本人が何に困っているのか。です。

たとえば、「全部まっすぐにしたい」という方もいれば、「自然なくせは残したい」という方もいます。

「ボリュームだけ抑えたい」「ごわつきだけなくしたい」「朝のスタイリングを楽にしたい」「雨の日だけ何とかしたい」という方もいます。

だから、シャンプーも施術も、何をするかを先に決めるのではなく、どんな仕上がりになりたいのかを先に決める。これが大切だと思っています。

美容師に相談するときに伝えてほしいこと

美容室で、「くせ毛なんです」「ごわつきます」と伝えるだけでももちろん大丈夫です。

ただ、もう少し詳しく、「雨の日に特に広がります」「後ろだけくせが強いです」「表面のごわつきが一番気になります」「全部まっすぐにはしたくありません」「朝のアイロンを楽にしたいです」など、どんなときに困っていて、どうなりたいのかまで伝えてもらえると、提案しやすくなります。

シャンプーなのか、トリートメントなのか、アウトバスなのか、施術なのか。必要なものを一緒に整理できます。

まとめ|ごわつくくせ毛は「保湿」と「なりたい仕上がり」で考える

くせ毛・ごわつく髪に対して、全員に同じシャンプーが合うわけではありません。

くせの特徴、髪の太さ、乾燥、ダメージ、頭皮の状態、スタイリング剤の使用量などによって変わります。

ただ、私がごわつきの強いくせ毛に対して、シャンプー選びの軸として考えるのは、保湿です。

しっとりまとまりやすいもの、保湿やコンディショニングを意識したもの、髪の柔らかさを出しやすいもの。こうしたシャンプーが相性の良いケースがあります。

ただし、シャンプーだけで、くせそのものを根本的に変えることはできません。

ホームケアで扱いやすくする。それでも難しい部分については、美容師と施術を相談する。

そして何より、「自分は最終的にどんな髪になりたいのか」を決める。

私は、髪質 × くせの状態 × ダメージ × なりたい仕上がりを見ながら、シャンプーや施術を考えています。

ごわつくくせ毛だからこそ、まず保湿で扱いやすくする。それでも難しい部分は、適切な施術まで含めて考える。

この考え方が、理想の髪に近づく一つの方法だと思います。

誇りを胸に。信念を力に。

MONVIA / 生き方を、鍛える。