「髪が細くてトップがペタッとする」でも同時に、「毛先はパサパサする」という悩みは、サロンワークでもよくあります。
こういう髪に対して、毛先の乾燥が気になるからとオイルやミルクを全体につけすぎてしまうと、今度は根元まで重く見えてしまうことがあります。
私が細い髪のアウトバスを考えるときに大切にしているのは、根元と毛先を分けて考えること。
根元には根元に必要なもの。毛先には毛先に必要なもの。今回は、細い髪・ボリュームが出にくい髪のドライヤー前ケアを、髪の長さやダメージに合わせて解説します。
ミスト・ミルク・オイル・ホイップの違いから整理したい方は、洗い流さないトリートメントの完全ガイドも参考にしてください。
細い髪は「根元」と「毛先」を分けて考える
細い髪の場合、根元はペタッとするのに、毛先は乾燥するという状態になることがあります。
この場合、根元から毛先まで同じものを同じ量つける必要はありません。
根元 → 軽さ・ボリューム
毛先 → ツヤ・指通り・まとまり
というように目的を分けます。これだけでも、アウトバス選びはかなり分かりやすくなります。
ショート|根元フォーム+毛先オイル
細い髪でトップのボリュームに悩んでいる方は、ショートスタイルにしていることも多いです。トップを短くすることで、ボリュームを出しやすくするためです。
こういう場合、私なら根元:フォーム1プッシュ程度、毛先:オイルを少量から始めます。
フォームはトップなど、ボリュームを出したい根元を狙ってなじませます。そして毛先にはオイル。こうすることで、根元はふんわり、毛先にはツヤと指通りというように役割を分けられます。
フォームの詳しい使い方は、泡・フォームタイプの洗い流さないトリートメントの記事で解説しています。
ミディアム|根元フォーム+毛先オイル&ミルク
ミディアムくらいになると、毛先の乾燥やパサつきも目立ちやすくなります。特に、根元はペタンコなのに毛先はパサパサという場合。
私なら、根元:フォーム、毛先:オイル1プッシュ+ミルク1プッシュ程度から始めます。
オイルとミルクは手の中で混ぜてから毛先中心になじませても構いません。ツヤ・指通りだけならオイル。もう少し柔らかさやまとまりも欲しければ、ミルクも組み合わせる。髪の量やダメージによって、そこから少しずつ調整します。
ヘアオイルの使い方とヘアミルクの使い方も、それぞれ詳しく解説しています。
ロング|トップのレイヤー+フォームという考え方
細い髪のロングでも、フォームは使えます。ただ、アウトバスだけでトップのボリュームを作ろうとするのではなく、私はカットとの組み合わせも大切だと考えています。
例えばトップにレイヤーを入れて、髪が動きやすい状態を作る。そのうえで、ボリュームを出したいトップの根元にフォームをなじませます。
そして毛先は状態に合わせて、オイルまたはオイル+ミルクで整えます。
カットで動きやすい土台を作る → 根元はフォーム → 毛先は必要なケアを足すという考え方です。アウトバスだけですべてを解決しようとしないことも大切です。
ブリーチしている細い髪はフォームを最優先にしない
同じ細い髪でも、ブリーチをしている場合は考え方を変えます。
ブリーチ毛では、乾燥やダメージなど毛先の状態を優先して考えることが多いため、私はフォームを最優先にはしません。
まずは髪の状態に合わせて、ミスト・ミルク・オイルなどを使った毛先のケアを考えます。根元のボリュームについては、カット・乾かし方・スタイリングなどで作る方法もあります。
アイロンなど熱を使う場合は、ブリーチの状態や使用する機器・製品に合わせて温度や使い方を調整することも大切です。
軽いケアから考えたい場合は、ヘアミストの使い方も参考にしてください。
「細い髪だからオイルを使わない」ではない
細い髪にオイルを使うとペタッとすると思っている方もいるかもしれません。でも私は、細い髪=オイルNGとは考えていません。
大切なのは、どこにつけるか、どのくらいつけるか。
根元にたくさんつけるのではなく、ツヤや指通りが欲しい毛先へ必要な量だけ使います。細い髪でも、毛先にツヤが欲しいならオイルは使えます。
毛先がパサつくならミルクも組み合わせる
オイルだけではまとまりが足りない場合は、ミルクを組み合わせます。
特にミディアム〜ロングで、毛先が乾燥する・広がる・柔らかさが欲しいという場合は、オイル+ミルクという選択肢があります。
ただし細い髪の場合、最初から大量につける必要はありません。少量から始めて、足りなければ追加します。
最後は根元から毛先までブラシでとかす
これは細い髪だけではなく、私がアウトバス全体で大切にしていることです。
フォーム、ミスト、ミルク、オイルをつけたあと、最後にブラシでコーミングする。
手だけで終わらせず、ブラシを通すことで全体へ均一になじませやすくなります。せっかく適切なアウトバスを選んでも、一部分だけについてしまえば仕上がりにムラが出ます。
何を使うかだけではなく、どうなじませるかまでがケアです。
細い髪のドライヤー前ケア早見表
| 状態 | 根元 | 毛先 |
|---|---|---|
| ショート・トップがペタッとする | フォーム約1プッシュから | オイル少量 |
| ミディアム・毛先もパサつく | フォーム | オイル+ミルク各1プッシュ程度から |
| ロング・トップが潰れる | レイヤー+フォーム | 状態に合わせてオイル/ミルク |
| 細毛+ブリーチ | フォームを最優先にしない | ダメージ状態に合わせたケアを優先 |
※使用量はあくまで私が使う場合のスタート目安です。製品ごとの使用方法や髪の長さ・量・ダメージに合わせて調整してください。
まとめ
細い髪・ボリュームが出にくい髪のアウトバスで大切なのは、根元と毛先を同じようにケアしないこと。
トップがペタッとするなら、根元にはフォーム。毛先にツヤが欲しいなら、オイル。毛先のパサつきやまとまりも気になるなら、ミルクを組み合わせる。
そしてロングなら、アウトバスだけではなくカットでトップに動きを作るという選択肢もあります。
根元は軽く。毛先には必要なケアを。
必要なものを、必要な場所に、必要な量だけ。

