毎日シャンプーしているのに、頭皮がベタつく。毛先がパサつく。洗ったあとに髪が絡まる。
美容師をしていると、このような相談をいただくことがあります。
もちろん、使っているシャンプーが髪や頭皮に合っていない場合もあります。ただ私は、「何を使うか」と同じくらい、「どう洗うか」も大切だと考えています。
今回は、私が美容師としてお客様にお伝えしているシャンプーの基本的なやり方を紹介します。
まず約3分間、しっかり予洗いする
シャンプーをつける前に、まずしっかりお湯で流します。私がおすすめしている一つの目安は、約3分間です。
短く濡らすだけではなく、頭皮から毛先までしっかりお湯を通します。髪や頭皮についている汗やほこりなどは、予洗いだけでも落ちやすくなります。
いきなり大量のシャンプーをつけるのではなく、最初の予洗いを丁寧にすることが大切です。
お湯は37〜39℃程度を目安にする
私は普段、37〜39℃程度を一つの目安としてお伝えしています。
熱すぎるお湯は、頭皮や髪の乾燥を感じやすくなることがあります。特にカラーやブリーチ、縮毛矯正などをしている髪では、必要以上に高い温度にしない方が扱いやすいと私は考えています。
シャンプーは頭皮につけてから毛先へ
予洗いが終わったら、まず頭皮側にシャンプーをつけ、そこから毛先へなじませていきます。
最初から髪同士をゴシゴシこすり合わせる必要はありません。髪に残っている水分と空気を使いながら、やさしく泡立てます。
イメージとしては、卵を割らないくらいの力で、手を丸く動かしながら泡を作る。強くこすらず、水分・シャンプー・空気を混ぜるようにして泡立てます。
シャンプー量の目安
- ショート:1〜2プッシュ
- ミディアム:2〜3プッシュ
- ロング:3〜5プッシュ
ただし、ポンプ1回分の量は商品によって違います。大切なのは、たくさん使うことではなく、全体にきれいな泡が行き渡る量を使うことです。
シャンプーそのものの選び方は、「美容師が教える、自分に合うシャンプーの選び方|髪質・ダメージ・頭皮別」でも詳しく解説しています。
スタイリング剤をしっかり使った日は2回洗いも選択肢
ワックス、オイル、バーム、スプレー、グリースなど、スタイリング剤をしっかり使った日は、一度で泡立ちにくいことがあります。
その場合、私は1回目は泡立てを中心に軽く洗って流し、2回目に頭皮をしっかり洗うという方法を使うことがあります。
ただし、毎日必ず二回洗う必要があるわけではありません。スタイリング剤の量や頭皮、髪の状態を見て判断します。
頭皮は「ピアノを弾くように」洗う
しっかり泡立ったら頭皮を洗います。ここで一番大切なのが、爪を立てないことです。
私は、ピアノを弾くように指を動かすイメージで洗います。指の腹を頭皮につけ、髪の中で指を滑らせるというより、頭皮そのものを少し動かすようにやさしく洗います。
特に洗いたいのは襟足と頭頂部
私が特に意識するのは、襟足の少し上にあるくぼみ周辺と頭頂部です。
襟足周辺は汗がたまりやすかったり、洗い残しやすすぎ残しが出やすかったりします。頭頂部も皮脂やスタイリング剤が残りやすい場所の一つです。
毛先は強く洗わない
毛先は、頭皮と同じようにゴシゴシ洗う必要はありません。特にロングヘアやダメージ毛では、毛先をこすり合わせると絡まりや摩擦につながりやすくなります。
私は、毛先は泡をなじませる程度を基本にしています。
ブリーチ・縮毛矯正などのダメージ毛はさらにやさしく
ブリーチ、縮毛矯正、ハイダメージ毛などの場合は、毛先への摩擦をさらに減らします。
私はこうした髪では、頭皮を中心に洗い、毛先は泡を通す程度にすることがあります。
すすぎも約3分を目安にする
洗い終わったら、すすぎます。私の場合は、約3分程度を一つの目安にしています。
髪を軽く揉みながら確認し、シャンプーの泡が残って再び泡立つようであれば、まだすすぎが足りない可能性があります。揉んでも泡が出てこないくらいまでしっかり流すという感覚を持ってみてください。
トリートメントは基本的に中間から毛先
シャンプー後のトリートメントは、私は基本的に髪の中間から毛先につけます。
頭皮用として設計されているトリートメントもありますが、一般的なヘアトリートメントの場合、必ずしも頭皮につける必要はありません。
毎日必ずシャンプーしなければいけないわけではない
洗髪頻度については、その人の生活や頭皮の状態によって変わります。
スタイリング剤を毎日使用する場合は、私は基本的にその日のうちに落とすことをおすすめします。一方、スタイリング剤をほとんど使用せず、皮脂や汗が多くない場合には、毎日必ず通常のシャンプーを使わなくても良いケースがあります。
ただし、頭皮のベタつき、におい、かゆみ、汗をかく量などには個人差があります。「2日に1回が全員に正解」ということではありません。
クリームシャンプーという選択肢もある
通常の泡立つシャンプーとは別に、泡立たないクリームタイプの商品もあります。
通常のシャンプーを使わない日に、こうした商品を選択肢として考えることもあります。ただし商品によって使い方は違うので、使用方法に従って使うことが基本です。
クレンジングシャンプーは毎日使うものではない
スタイリング剤、アウトバス、ヘアオイル、トリートメントなどを使用していると、髪に重さやベタつきを感じることがあります。
こうした場合、私はクレンジングシャンプーを取り入れることがあります。私がお客様に提案する一つの目安としては、3日に1回程度になる場合があります。また、スタイリング剤をかなり多く使った日にも選択肢になります。
ベタつきについては、「シャンプーしても髪がベタつく原因は?美容師が実際によく見る5つの原因」も参考にしてください。
絶対に爪を立てて洗わない
シャンプーで特に避けてほしいのが、爪を立てて頭皮を洗うことです。
強くこすると、頭皮への傷や刺激につながることがあります。頭皮を洗うのは爪ではなく、指の腹。力ではなく、頭皮をやさしく動かす感覚で洗ってみてください。
まとめ|シャンプーは「強く洗う」より「丁寧に洗う」
私がシャンプーで大切にしているのは、強く洗うことではありません。
最初に約3分間予洗いする。37〜39℃程度のお湯を使う。水分と空気を使ってやさしく泡立てる。頭皮は指の腹でピアノを弾くように洗う。襟足や頭頂部まで丁寧に洗う。毛先は強くこすらない。最後は約3分を目安にしっかりすすぐ。
スタイリング剤が多い日は二回洗いも考える。ダメージ毛では頭皮を中心に洗い、毛先への摩擦を減らす。そして、爪を立てない。
自分に合うシャンプー × 正しい洗い方。この二つがそろって、初めて毎日のヘアケアになります。
カラーの色持ちが気になる方は、「カラーがすぐ色落ちする人に合うシャンプーの選び方」もあわせて読んでみてください。
こんな方はこちら
・自分に合うシャンプーも選びたい → 自分に合うシャンプーの選び方
・洗っても髪がベタつく → 髪がベタつく5つの原因
・カラーの色持ちも気になる → カラーがすぐ色落ちする人のシャンプー選び
誇りを胸に。信念を力に。
MONVIA / 生き方を、鍛える。


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“美容師が教える正しいシャンプーのやり方|予洗い・洗い方・すすぎまで解説” への8件のフィードバック
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